うわじまのよみちをまどわすかわそ
宇和島の夜道を惑わすかわそ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 夜道で人影に化けたり後をつけたりして人を脅かす獣で、下波の決まった場所に出ると語られた。
- 細部
- この土地ではかわそが人を惑わす存在として広く語られ、出没する場所も伊勢宮の下や渡りと呼ばれる一帯にほぼ決まっていた。伊勢宮の下では、向こうから来る人影に声を掛けても返事がなく、そのまま消えたという話が伝わる。杉林で山伏の姿に化けたものに出くわした者もあり、盆の念仏の場に山伏として立っていたものは、殴ると脅されて姿を消したという。渡りの口では、後ろから何かがのしかかってきたり、木にもたれたと見るや対岸へ跳び移ったりして、遭った者は家へ逃げ込んで気を失った。相撲見物の帰りに大勢で田の中の立ち姿に出会い、一斉に逃げ出した例もある。鳴きながらついてくるものに石を投げつけた話も含め、どれも仕業はかわそのものとされた。
- 広まり方
- 1975年の『伊予の民俗』に載る山口常助の北宇和郡下波村聞書に七例が並ぶ。
- 地域
- 愛媛県宇和島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ