あいなんのたいまつをけすかわそ
愛南の松明を消すカワソ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 見つめるほど膨れ上がって人を負かす怪異で、漁の松明を消し川魚を食い尽くすともいう。
- 細部
- 人がその姿に目を凝らすと、相手はどんどん背を伸ばし膨れ上がっていく。これをカワソののびあがりと呼んだ。際限なく大きくなれば人の側が負けてしまうので、頃合いを見て見越したと声を放つ。すると相手は見る間に縮んで消え失せるという。海の上で船が急に進まなくなるのも、カワソが憑いたためだと説明された。僧都川の上流で松明を掲げ鮎を追い上げる漁の最中に、火が不意に消えることがある。これも襲われたしるしとされ、その晩は漁を切り上げた。カワソが通り過ぎた川は魚を残らず食われ、しばらく獲物がなくなるとも語られる。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』所収、佐々木正興「伊予の妖怪変化」と、1983年の『愛媛県史』所収、同じく佐々木正興による憑きもの・妖怪伝承の記述に記録がある。
- 地域
- 愛媛県愛南町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ