かわらんべ
カワランベ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 天竜川にいたカワランベは実家前の川原で美しい女性に化けて手伝いに来ては膳を貸してくれたが、ある人が禁じられていた蓼を与えると血の泡を吹いて流れ去り、以来膳を貸さなくなったという話。
- 細部
- 昔、天竜川にはカワランベと呼ばれるものが棲んでいた。語り手の実家の前を流れる川原にもこのカワランベがおり、何か用があるときれいな女性に姿を変えてやって来ては、いろいろと手伝いをしてくれていたのだという。川原の淵のそばにかかる橋の上に立って「お膳を何枚か貸してほしい」と声をかけると、岩の上にきちんと並べて用意してくれた。用が済んで礼を言いながら岩の上に返しておくと、誰にも見られないようにそっと淵の中へしまい込んでいたそうである。客が来るたびにこうして働いてくれていたが、このカワランベは「蓼だけは決して与えないでくれ」と口にしていたという。ところがある人が面白半分にその蓼を与えてしまったところ、カワランベは血の泡を吹きながら川を流れていってしまった。それ以来、このカワランベが膳を貸してくれることは二度となかったのだという。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の「水の伝説」の項に記録されている。
- 地域
- 愛知県豊根村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ