かわんたろう
カワンタロウ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 正月21日に山からヤマンタロウが下りカワンタロウとなる水辺の妖怪で、子供ほどの姿で風呂好き、鳴き声を立てるという。
- 細部
多良木町赤坂では、水難を防ぐためにカワマツリという行事が行われてきた。川に棲むカワンタロウは、正月21日になると山の主ヤマンタロウが姿を変えて川へ下りてきたものとされ、この月は山に入ることを避け、家ではハッセン餅を食べて過ごす。カワンタロウは子供ほどの背丈で、風呂に入るのを好み、入った後の湯はぬるぬると滑るようになるといい、「ホイホイ」という鳴き声を立てる。
一方、山にいる間のヤマンタロウはセコやヤマノヒトとも呼ばれる。生まれたての赤子ほどの背格好で、裸には絹糸を思わせる髪がかかり、徳利をひっくり返したような姿で足丈は15センチほどという。好物は小豆飯や山桃、蜂の子、鰯の干物に焼酎で、冬場だけ山に現れていたずらをする妖怪と考えられている。妖怪としては子供を誘って肝を抜くともいい、仏飯を供えたり金気を嫌う性質を利用したりして難を避けたと伝わる。
- 広まり方
- 1970年の『民俗学評論』に掲載された、河上一雄「多良木の水神信仰―水神信仰研究の問題―」に記録がある。
- 地域
- 熊本県多良木町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ