かたなかけのまつ
刀掛けの松
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 郡上市の刀掛け松で拾った刀を持ち帰ると夜ごと切り合いの音がし、祟りで一族が絶えたという話も伝わる。
- 細部
郡上市に伝わる刀掛けの松の話には、いくつかの似た型がある。ある人物の曽祖父が、刀掛け松と呼ばれる松の下に刀が二本置き忘れられているのを見つけて持ち帰ったところ、夜になると箱の中から刃を交える音が聞こえてくるようになり、恐ろしくなって元の場所に返しに行ったという。別の伝えでは、同じように松の下で拾った二本の刀を持ち帰った者がいたが、夜ごとの切り合いの音に耐えかねて元に戻したにもかかわらず祟りは収まらず、拾った人の一族は絶えてしまい、後になって近所の人々が供養のためのお宮を建てたのだという。
さらに別の話では、松の枝に掛かっていた刀を持ち帰った人が僧侶に相談したところ「埋けて弔え」と助言されたが、それでも祟りは避けられず一族は死に絶え、刀掛けの松そのものも枯れてしまい、その家の蔵だけがぽつんと残っているのだと伝えられている。もう一つの話では、浄流寺の裏山でかつて戦があったとされ、その山にある刀掛け松で拾った刀を持ち帰った者が、夜の切り合いの音に恐れをなして元の場所に返したという顛末が語られている。
- 広まり方
- 1979年の『和良の民俗―岐阜県郡上郡和良村―』に収録された東洋大学民俗研究会「九 口承文芸」に4件記録がある。
- 地域
- 岐阜県郡上市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ