かためうお
片目魚
国内
未確認生物
- どんな話か
- 昆陽池の魚がみな片目なのは、行基上人が薬師如来の化身と出会い、魚を分かち合った験だと伝える由来譚。
- 細部
- 昆陽池の魚がみな片方の目を欠いているという話には、行基上人にまつわる由来が添えられている。ある日、道端に倒れて動けない男と出くわした上人は、有馬の湯へ運ぼうとしたが、男は新鮮な魚を欲しがるばかりだった。上人が探してきた魚を男に渡すと、男はまず上人に先に食べるよう勧め、上人が半分ほど口にしたところで、今度は自分の体にできた瘡を舐めてほしいと頼んだ。言われたとおりにすると、男は薬師如来の姿を現し、病人に身をやつして上人の信心のほどを試していたのだと明かした。その折に食べ残していた魚を池へ放したことから、以来この池の魚は片目のまま生まれ続けているのだと伝えられている。
- 広まり方
- 『日本随筆大成』第二期1975年刊に収める菊岡沾凉『諸国里人談』にこの由来が記されている。
- 地域
- 兵庫県伊丹市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ