そうぎでなきがらをうばうかしゃ
葬儀で亡骸を奪う火車
国内
未確認生物
- どんな話か
- 生前に悪事を働いた者の葬儀の最中に現れ、亡骸を奪い去っていくとされる妖怪。年老いた猫が化けたものという説が広く知られる。
- 細部
- 江戸初期には獄卒や雷神のような姿で描かれたが、17世紀末ごろに年老いた猫が化けるという「猫型」のイメージが定着し、鳥山石燕も18世紀の『画図百鬼夜行』でこれを絵画化した。『因果物語』には巨大な武士姿の者たちが亡骸を奪って飛び去ったとする記録が、『新著聞集』には葬式の最中に黒雲から3本爪の腕が現れたとする記録が残る。
- 広まり方
- 猫又が死者を操ったり亡骸を狙ったりするという伝承と混ざり合って成立したとされ、「化け猫が死者に取り憑く」という日本の怪談特有のモチーフの源流のひとつとなっている。葬儀という非日常の場に潜む恐怖を描く構造は、現代の葬式・墓場を舞台にした怪談にも通じる。
- 地域
- 全国(宮崎、岩手県遠野、山形、播磨国など)
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ