かりこぼう
カリコボウ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山の妖怪カリコボウは声で人を驚かすいたずら好きで、風呂を好み、彼岸に山と川を行き来するという。
- 細部
カリコボウ、あるいはカリコボウズと呼ばれる山の妖怪は、ホイホイという澄んだ声で鳴き、近いと思えば遠くから、谷かと思えば山の上からと、常識では考えられない動き方で声を響かせる。人への悪さはしないが、いたずら好きで、話し声や木を伐る音、崖崩れや鉄砲の音などを装って人を驚かせる。ただしその音には反響がないため注意深い者にはすぐ見抜かれ、気づかぬふりでやり過ごすのが良いとされる。
犬や荷運びの馬など動物のほうが先にその気配を察して立ち止まってしまうという。熱く沸かしていない風呂には入りに来るといい、入られた湯は生臭く小便くさくて使えなくなる。秋の彼岸には山の稜線を伝って登り、春の彼岸には川へ下るとされ、その通り道に小屋を建てると夜通し揺すられ、仕掛けた罠にも獲物がかからなくなると言い伝えられている。
- 広まり方
- 1992年刊『宮崎県史 資料編 民俗1』の「山の食生活」節、前田博仁による「山の妖怪」の項にまとめられている。
- 地域
- 宮崎県西米良村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ