からすへび
烏蛇
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 馬の沓を投げると追ってくる烏蛇は、討ち損じた首だけが後々まで祟るとされる蛇である。
- 細部
- 烏蛇という蛇は、馬の沓を投げつけられるとどこまでもしつこく追いかけてくる性質を持つとされる。ある寺の小坊主がためしにこの烏蛇へ馬の沓を投げたところ案の定追いかけられ、慌てて須弥壇の上に逃げ込んだ。駆けつけた住職が箒で蛇を打つと、その頭だけが吹き飛んでいったが、その晩から小坊主は高熱を出し、水を欲しがるので水瓶の水を飲ませたものの、とうとう亡くなってしまう。翌日水瓶を覗くと、飛んでいったはずの烏蛇の首が水の中を泳いでいたのだという。別の話では、追ってきた烏蛇の首を打ち落として仕留めたはずの者が、その年の秋、雨の中で笈を背負って田仕事をしていたところへ蛇の頭だけが飛んできて笈の首元に咬みついたと伝わる。蛇が鎌首をもたげたときに撃てばすぐに首が飛ぶが、そのまま息の根を止めておかないと、後にツトあるいはツトッコと呼ばれる頭だけの蛇になるとされ、形が藁打ち槌に似ていることからツチヘビと呼ぶ者もいるという。
- 広まり方
- 出典は『郷土研究』1915年掲載、早川孝太郎「色々の蛇」。
- 地域
- 愛知県新城市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ