からすへび
烏蛇
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 粗末に扱うと田畑を荒らした大きな烏蛇を村人が山に祀ると被害がやみ、旱魃には雨乞いを聞き入れて豊作をもたらす烏蛇明神になったという。
- 細部
- 南知多にはかつて、大きな烏蛇が棲んでいたと伝えられている。この蛇を粗末に扱うと、のたうち回って田畑を荒らしてしまうため、百姓たちはほとほと困り果てていた。そこで村人たちはこの烏蛇を現在の場所へ手厚く祀ることにした。すると、それ以後は田畑が荒らされることもなくなり、日照りが続く年には雨を降らせて作物をよく実らせてくれるようになったという。内福寺のあたりでも同じような話が伝わっており、山の中に烏蛇を祀って大切に崇めるようになってからは被害がやみ、旱魃のときの雨乞いも聞き届けられて豊作がもたらされるようになった。山に祀られたこの烏蛇は烏蛇明神と呼ばれるようになり、時には金色の光となって姿を現すこともあったと伝えられている。
- 広まり方
- 1992年の『みなみ』掲載、大岩元次郎・奥川春男・斎藤達夫「村雨神明社 熊野神社 両宮さまのむかし咄」、および2001年の『みなみ』掲載「烏蛇命神」に、それぞれの話が記録されている。
- 地域
- 愛知県南知多町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ