ふちにはいるとかっぱにとられる
淵に入るとカッパに取られる
国内
未確認生物
- どんな話か
- 尻のこをカッパに抜かれるのは川の淵へ足を踏み入れたときだと言い習わされた。
- 細部
- 各地の言い習わしを集めた報告のなかに、この土地の一句として記されている。カッパが尻のこを取るのは、川の淵に入り込んだときだというのである。水辺一般ではなく淵という深みに限って危険が語られている点が要で、流れが淀んで底の見えない場所を名指しし、そこにだけ近づくなと伝える形になっている。禁忌を怪異の名で言い表すことで、理由を説明せずに子どもへ守らせることができた。信州の各地に共通する河童の水難譚の、最も短く煮詰まった言い方といえる。
- 広まり方
- 1923年の『なら』に載る高田十郎の報告、各地のいひならはし(其五)に記録がある。
- 地域
- 長野県茅野市
- 年代
- 大正時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ