かっぱのひやく
河童の秘薬
国内
未確認生物
- どんな話か
- 坂戸市の池山で農夫に腕を切り落とされた河童が、後に腕を返してもらった礼として、傷をつなぐ薬の作り方を教えたという話。
- 細部
- 坂戸市には池山という池が伝わる。ある農夫がその池のほとりで草刈りをしていたところ、河童が一匹姿を見せ、しきりにちょっかいを出してきた。何度追い払ってもいたずらがやまないため、業を煮やした農夫は手にしていた鎌を振るい、河童の片腕を切り落としてしまった。腕を失った河童は池の中へと姿を消し、農夫は切り落とした腕を家に持ち帰った。その夜、美しい娘に姿を変えた河童が農夫のもとを訪れ、昼間の無礼を詫びたうえで、失った腕を返してくれるよう頭を下げて頼んだ。農夫がこれに応じて腕を渡してやると、河童は御礼として、ちぎれた腕や足でも元通りにする薬の作り方を伝え、そのまま姿を消したという。
- 広まり方
- 1986年刊行の『新編埼玉県史 別編2(民俗2)』第十二章第二節「祭礼・行事」に、根津富夫の記述としてまとめられている。
- 地域
- 埼玉県坂戸市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ