かっぱがみさまのみたらしいけ
河童神様の御手洗池
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 磯良神社の御手洗池は日照りでも涸れず用水堀に通じ、水底の異界で機織り娘に出会った二人組の一人は口外して急死したという。
- 細部
色麻町の磯良神社は通称を河童神様といい、そのそばにある御手洗池は日照りがどれほど続いても水が絶えることがなかったといい、地中を通って用水堀につながっていたという。ある夏の日、近所に住む安彦甚之丞という男が仲間と連れ立ってこの堀にもぐって泳いでいたところ、気がつくといつの間にか水のない場所に抜け出ていた。目の前には立派な屋敷が建っており、窓越しにのぞくと色白の娘が機に向かって布を織っている姿が見えた。
娘からは、ここは人の訪れる場所ではないので早く立ち去るようにと告げられ、続けて今日の出来事を三年が過ぎるまで誰にも明かしてはならない、明かせば必ず災いが及ぶと言い含められたという。二人が慌てて駆け出すと、いつの間にか元の用水堀に戻っていた。ところがそのうちの一人はつい他人に話してしまい、原因の知れない高熱を出してほどなく息を引き取った。甚之丞のほうは長い間このことを固く口にしなかったと伝えられている。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』の妖怪変化・幽霊の事例篇に記録がある。
- 地域
- 宮城県色麻町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ