しかまのおんがえしするかっぱがみ
色麻の恩返しする河童神
国内
未確認生物
- どんな話か
- 馬に取りついた河童を農夫が捕らえて放してやると、恩返しに不足の膳椀を届けてくれるようになったという伝承。
- 細部
ある農夫が、自分の馬の尻にべったり吸い付いていた河童を取り押さえた。今後は人にも馬にも悪さをしないと約束させて放してやったところ、以来その家で法事や祝いの席を開くたびに、必要な数だけの膳椀が前の晩のうちに軒先へそろえて置かれるようになった。使い終えて元の場所に戻しておくと、夜のうちに誰かが運び去っていく。ところがあるとき椀の蓋を一枚なくしたまま軒下に返したところ、それきり河童は膳椀を届けてこなくなった。
よその家から失敬してまで恩返しをしていた以上、一つでも欠けを出せば申し訳が立たないと考えたのだろうと村では噂した。いたずら好きの河童でも義理と恥じらいはわきまえているものだと語り合い、村人は祠を建てて祀ったと伝えられる。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』の伝説:祠堂の部に記録がある。
- 地域
- 宮城県色麻町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ