やまがのかっぱゆめつげとまぐわ
山鹿の河童夢告げと馬鍬
国内
未確認生物
- どんな話か
- 神主や兄弟の夢に河童が現れて障害物の除去を頼み、応じると水難者を出さないと約束したという。
- 細部
山鹿市菊鹿町の伝えでは、氏神を祀る神主のもとにある晩、夢の中で龍ヶ淵に棲む河童が現れ、住まいの入り口を得体の知れない化け物にふさがれて難儀しているので助けてほしいと頼んできた。目覚めた神主が実際に淵に潜って確かめてみたところ、水底の穴をふさぐように馬鍬が沈んでいたので引き上げてやると、河童は村の子供には手を出さないと誓ったという。それからというもの、村人は氏神のお守りを身につけて水に入るようになった。
また同市内の別の伝えでは、二人兄弟が見た夢に河童が現れて助けを求め、川底の洞窟に引っかかっていたマンガ(馬鍬)を取り除いてやったところ、翌朝そこには大きな魚が供えられており、村の者に手出しはしないという声が聞こえてきたという。それから先、この地でも水の事故に遭う者はいないと伝えられている。
- 広まり方
- 1975年の『あしなか』所収、石川純一郎「河童禁呪」、および1985年の『季刊人類学』所収、奥野広隆「山にのぼる河童」に記録がある。
- 地域
- 熊本県山鹿市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ