かっぱ
河童
国内
未確認生物
- どんな話か
- 昼は山、夜は海で暮らすとされる対馬の河童にまつわる目撃談と、死霊と結びついて人に憑く話。
- 細部
対馬の宿に泊まった旅人が、夜のあいだ多くの足音が宿の外を通り過ぎるのを耳にした。翌朝、宿の主人にわけを尋ねたところ、それは河童の仕業で、日中は山中で過ごし、日が暮れると食べ物を探しに海へ下りてくるだけで人を害することはないのだと聞かされたという。対馬では河童をガッパとも呼び、普段は人になにもしない猿でさえ、河童が取り憑いた人間には激しく襲いかかるとされる。馬とり淵という言い伝えのほか、村々にはガーッパドコと呼ばれる、河童がよく姿を見せる魔所も知られていた。
首をくくって命を絶った茂七という男の霊と結びついたガッパが、山道で腹痛を起こした彼の妻に取り憑き、肝を抜いたのだとも語られており、河童が死者の霊と手を組んで人へ憑く存在として恐れられていたことがわかる。
- 広まり方
- 1914年の『郷土研究』所収の尾花生「河童の話」、1938年の『旅と伝説』所収、鈴木棠三「対馬神道記(五)」、1954年の『民間伝承』所収、瀬川清子「対島の憑きもの」に記録がある。
- 地域
- 長崎県対馬市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ