かおをみせぬかっぱ
顔を見せぬ河童
国内
未確認生物
- どんな話か
- 遠野の河童は赤い顔で人目を避けて正体を見せず、馬を助けた旦那への恩返しにいたずらをやめたと伝わる。
- 細部
遠野市には河童にまつわる話がいくつも伝わっている。河童の顔は赤みを帯び、濃い毛に覆われているとされるが、人の視線が届くより先にすっと顔の向きを変えてしまうため、その素顔をまともに見た者はいないという。体つきは子どもよりも小柄で、足は非常に速く、昼夜を問わず姿を現すとも語られている。またこんな話も伝わる。川につないでおいた馬が深みに引きずり込まれそうになり、驚いた馬は自分から馬屋へ駆け戻ってしまった。
飼い葉桶の下をのぞくと、そこには一匹の河童がすっかり弱り切ってうずくまっていた。家の旦那はふびんに思い、殺さずに逃がしてやったところ、それからというもの、この河童は二度といたずらをしなくなったという。
- 広まり方
- 『あしなか』1974年掲載、菊池照雄「遠野のザシキワラシ」および『会津の民俗』1989年掲載、大竹修一「遠野の昔話を聴く」の記録をまとめた。
- 地域
- 岩手県遠野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ