たかやましのかっぱとうおとどけ
高山市の河童と魚届け
国内
未確認生物
- どんな話か
- 又右衛門に見逃されたゴキアライ淵の河童が礼に魚を届けたが包丁を置き忘れて絶えた話や、姿の違うガワルの話など荘川町に河童の話が伝わる。
- 細部
荘川町には河童にまつわる話が数多く伝わっている。永禄の頃、ゴキアライ淵に棲む河童が馬を川に引き込もうとしたところ、驚いた馬が河童を引っ掛けたまま家まで帰ってきてしまい、河童は又右衛門に捕らえられた。しかし又右衛門はこれを逃がしてやり、その礼として河童は毎日欠かさず川魚を届けるようになったという。ところがある時、流しに包丁を置き忘れたままにしておいたことがきっかけで、それ以来魚が届けられることはなくなってしまった。
胡瓜の頭を食べてすぐ川に入ると河童に引かれるとも言われ、渦を巻く淵は御器洗いと呼ばれて、天気のよい日には河童が出て器を洗う姿が見られるともいう。荘川町ではガワルとも呼ばれ、頭は魚のようで手足は犬に似、全体としてはイタチに近い姿をしているとされる。丘に棲みながら水中を泳いで魚を食うといい、梨の木に仕掛けられた猟師の罠にガワルがかかったこともあったと伝えられている。
- 広まり方
- 1934年の『ドルメン』、1972年の『近畿民俗』、1975年・1978年の『美濃民俗』掲載、林魁一・若尾五雄・岩井正尾の記録にまとめられている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 戦国時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ