ぜんわんをかすかっぱ
膳椀を貸す河童
国内
未確認生物
- どんな話か
- 馬を引き込もうとして捕まった河童が膳椀の用意を約束して助命され、以後は人寄せの前夜に膳椀を用意した。
- 細部
- 高崎市倉渕町の矢陸というところで、ある村人が川で馬の体を洗ってやっていた折に、河童が近づいてきて馬を沼へ引きずり込もうと尾にしがみついたことがあった。驚いた馬はそのまま駆け出してしまい、しがみついたままの河童を引きずるようにして村まで戻ってきてしまったという。村人たちはこの河童を打ち殺そうとしたが、河童が「人寄せのときには膳椀を用意してやるから」と必死に命乞いをしたため、哀れに思って逃がしてやることにした。それからというもの、大勢の人を招く行事の前の晩になると、膳棚岩の上にきまって膳椀がきちんと用意されているようになったという。
- 広まり方
- 1968年刊『民俗採訪 群馬県群馬郡倉淵村』(國學院大學民俗学研究会)に記録がある。
- 地域
- 群馬県高崎市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ