さがのひたいのすみをおそれたかっぱ
佐賀の額の墨を恐れた河童
国内
未確認生物
- どんな話か
- 寺子屋帰りの娘を川遊びに誘った童子は河童で、額に墨を塗られると去ったと伝わり、佐嘉神社には木彫りの河童像も残る。
- 細部
- 佐賀市に伝わる河童の話である。商家の十一、二歳の娘が寺子屋からの帰り道で隣家の童子と出くわし、近くの寺の前を流れる川へ一緒に泳ぎに行こうと誘われた。娘がいったん家に戻ると、親は用心のため荒神様を拝ませ、魔除けとして額に竈の墨を塗ってやった。約束の場所に現れた童子は娘の額を見るなり、もう泳ぎたくないと言って立ち去ったが、この童子こそ河童の化けた姿であったという。佐賀地方ではこの河童をカワソウとも呼び、佐嘉神社に伝わる木像は筋骨たくましい体つきで鉢巻き姿、どんぐり眼にあぐら鼻とひげを備え、太鼓腹を両足で抱えるように座り、手足には鋭い爪が生えている。
- 広まり方
- 1914年の『郷土研究』に載った尾花生「河童の話」と、1968年の『佐賀の民俗』所収「日峰さんの河童」に、それぞれの話が記録されている。
- 地域
- 佐賀県佐賀市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ