にしかわのきゅうりをそなえるかっぱ
西川の胡瓜を供える河童
国内
未確認生物
- どんな話か
- 大井沢ではキュウリをカッパに流し供え、カッパ相伝の家が治療法を伝え、カッパは寒河江川に棲むという。
- 細部
西川町大井沢には、カッパにまつわる話がいくつも伝わっている。子供が水の事故に遭わないよう願って、キュウリの初なりを寒河江川に流してカッパに供える習わしがあり、大きなキュウリを流すのは惜しいという理由から、あえて小さめのものを選んで流したという。右近房という屋号の家では、手や首をくじいたときに治してくれる人がいたが、この家は代々カッパ相伝と呼ばれる骨接ぎの技を受け継いでおり、その由来として、便所でカッパに尻をなでられて怒った家の者がカッパを捕らえたところ、逃がす代わりに骨接ぎの術を教えたという話が語られている。
同様に、足の悪かったカンジロベエという人物が、カッパの子が魚を食ってしまったことに腹を立てたところ、その親が現れて三日以内に足を治し、今後けがをしたときの治し方も教えると約束したという話も伝わる。カッパは元は外国から最上川を伝って来たが、大沼では神の使いである鯉に嫌われて、寒河江川へ移り住んだのだという由来も語られている。中村の婆ちゃという人物もカッパの伝承を受けて病を治す力を持つとされ、中村を流れる寒河江川にはカッパウズと呼ばれる場所があり、そこにカッパが棲んでいるとも伝えられている。
- 広まり方
- 1990年の『民俗採訪』所収、国学院大学民俗学研究会「山形県西村山郡西川町大井沢」の「八、信仰」および「十、口承文芸」に記録がある。
- 地域
- 山形県西川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ