もりおかのかっぱほばくとちかい
盛岡のカッパ捕縛と誓い
国内
未確認生物
- どんな話か
- 捕らえたカッパから、村に危害を加えないという誓いを取り付けたという、盛岡に伝わる二つのカッパ譚。
- 細部
盛岡には、村人がカッパを取り押さえて許した末に、二度と害をなさないという約束を取り付けたという話が二つ伝わっている。ひとつは、川辺につないだ馬を沈めようとしたカッパの仕業をめぐる話である。手綱を自分の胴に絡めて馬を引きずり込もうとしたところ、驚いた馬に逃げられ、馬舟に潜んでいたカッパは、漁の腕利きだった家の主人に取り押さえられてしまった。この村には二度と災いをなさないと誓ったことで、命を助けられて放されたのだという。
もうひとつは、青物町に住んでいた元力士の馬喰・七つ瀧にまつわる話である。馬を連れて川へ出向いた際、カッパが現れて馬を引きずり込もうとしてきたが、逆に七つ瀧に押さえ込まれてしまった。人には手を出さないと詫びたカッパを許した七つ瀧は、以来これを神として祀り、毎年供え物を欠かさなかったと伝えられている。
- 広まり方
- 『旅と伝説』1931年、田中喜多美「岩手雑纂」および1934年、橘正一「河童の方言」に記録されている。
- 地域
- 岩手県盛岡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ