かっぱ
河童
国内
未確認生物
- どんな話か
- 熊谷市に伝わる話で、便所で怪しい手に触れられた女房がその手を切り落としたところ、翌日訪ねてきた老人がその手を返してほしいと頼み込み、正体が河童であったその老人は、手を返してもらった礼に傷薬の作り方を伝えたという。
- 細部
埼玉県熊谷市に伝わる河童の話である。ある女房が夜中に便所へ入るたび、毛むくじゃらの怪しい手に体を触られたり、尻を撫でられたりすることが度々あった。たまりかねた女房は、ある晩ついにその手を懐刀で切り落としてしまう。すると翌朝、便所の外には地面に点々と続く跡が残されていた。そこへ一人の老人が訪ねてきて、切られた手を返してもらえないかと頼み込んだ。この老人の正体は、その家の便所に棲みついていた河童であった。
いたずらを重ねたことを悔いていた河童は、手を返してもらった礼として、傷を治す薬の作り方を女房に授けたという。夫を亡くした女房のもとに河童が現れるというこの話は、便所という水辺に近い場所に河童が棲みつくという伝承と、いたずらの報いとして手を失い、詫びて秘薬の知識を授けるという妙薬譚の形を併せ持っている。
- 広まり方
- 1928年刊行の『旅と伝説』に中田千畝が発表した「河童の妙薬」ほかに記録されている。
- 地域
- 埼玉県熊谷市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ