かねやまちょうのかっぱにしりをぬかれるぬま
金山町の河童に尻を抜かれる沼
国内
未確認生物
- どんな話か
- 胡瓜を食べて泳ぐと尻を抜かれるなど、金山町の川や沼に棲む河童にまつわる複数の言い伝え。
- 細部
福島県金山町には河童にまつわる話が数多く伝わっている。大栗山にある弁天沼という沼には河童が棲んでいたといい、胡瓜を食べてから川に入ると河童にゲス(尻)を抜かれると言い伝えられていた。野尻川には河童石と呼ばれる石があり、洗い淵という淵で馬を洗っていたところ、馬の尾に河童がついてきたことがあったという。今後は橋のそばの石より上へは来ないという証文を取って許してやったが、その目印となった石は洪水で流されてしまった。
証文は河童が自分の指を噛み切り、その血で書いたものだったが、観音様のお堂に置いておいたところいつの間にかなくなっていたと伝えられる。只見川に棲む河童は胡瓜が好物で、胡瓜を食べてから川で泳ぐと子供の尻を抜かれるといわれ、実際に尻を抜かれて命を落とした子供もいたという。もっとも、胡瓜を食べて泳いではいけないという教えは、実際には食後に体が冷えるのを防ぐための知恵であったとも語られている。弁天沼にも河童が棲みつき、なにより胡瓜を好むとされたため、「胡瓜をもっていかれてしまう」「胡瓜を食べたら入れない」というふうに語り継がれていた。
- 広まり方
- 1990年の『常民』所収、中央大学民俗研究会「福島県大沼郡金山町 調査報告書」に記録がある。
- 地域
- 福島県金山町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ