ひろしまのてがみをはこぶかっぱ
広島の手紙を運ぶ河童
国内
未確認生物
- どんな話か
- 猿猴川の河童に頼まれて手紙を運んだ男が、後日礼をもらう約束で川に入り、水死体となって見つかったという話。
- 細部
- 広島市を流れる猿猴川には河童が棲むといわれていた。ある日、川沿いの土手を歩いていた男の前に美しい女が現れ、手紙を届けてほしいと頼まれる。男がその通りに、近くにいた同年配の男へ手紙を託すと、託された男もまた同じ女のところへ届けてほしいと重ねて頼んできた。役目を終えてようやく女に手紙を渡したその男は、礼をもらう約束につられて舟を出し、川の中へと漕ぎ進んでいった。ところが後になって、その男によく似た溺死者の遺体が川に浮かんだという。手紙の受け渡しという穏やかな出来事の裏に、河童の仕業を思わせる結末が用意された話である。
- 広まり方
- 1960年の『民話』所収、垣内稔「『ふくねずみ』のことなど」に記録がある。
- 地域
- 広島県広島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ