はなまきのきゅうりをぬすむかっぱ
花巻の胡瓜を盗む河童
国内
未確認生物
- どんな話か
- 胡瓜を盗んだ河童から金や秘伝の薬を得た話から、子供の命を奪う恐ろしい話まで、花巻各地に伝わる河童譚。
- 細部
北上川ほとりの小舟渡では胡瓜が何度も盗まれる騒ぎがあり、佐助という人物が夜通し見張りに立ったところ、まさに河童が胡瓜を頬張っている現場を取り押さえた。命乞いをする河童の申し出どおりにすると褒美として黄金が手渡され、佐助はこれを主君に差し出したことで名字帯刀の身分を得て、一家も豊かになったと語られている。矢川のほとりでは、驚いて厩に逃げ込んだ馬の手綱に絡みついていた河童が捕まり、詫びとして自分の宝物である皿を差し出した。
この皿を削って飲むと打ち身やくじきに効くといい、評判の高い薬として知られるようになったという。一方で、直地淵で泳いでいた8歳の子供が急に沈んで浮かばなくなり、引き上げると肛門が抜け腸が空になっていたという恐ろしい話もあり、これは河童ではなく淵の主の仕業とも語られる。ほかにも、川原につないだ馬のかいば桶がひっくり返される悪戯や、頭の皿に口があるという河童像も伝わっている。
- 広まり方
- 1936年の『旅と伝説』藤原貞次郎「河童の話」その一から三、および1993年の『常民』岩手県和賀郡東和町の調査報告書(中央大学民俗研究会)に記録がある。
- 地域
- 岩手県花巻市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ