せばふちのかっぱ
せば淵のかっぱ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 腕を斬られたかっぱが詫びて返却を乞い、骨接ぎの術と引き換えに腕を取り戻したと伝わる。
- 細部
せば淵に移り住んだかっぱの一族が、同族への挨拶の宴を開くことになった。ごちそうにしようと川で洗われる馬のシリノコを狙ったが、跳ね飛ばされ尾で打たれて果たせない。そこで人間のものを取ろうと、しちろうべえの家の便所に潜んだ。折しもその家には諏訪の殿様に仕える武士が泊まっており、用を足しに入ったところ下から手が伸びてきたので刀で斬った。悲鳴とともに落ちたのは指が四本の毛深い腕だった。
夜更けに気配がして、かっぱが現れてひたすら詫びる。武士は一族すべてが人に害をなさないことを約束させ、さらに折れた腕をつなぐ術を教わる条件で腕を返した。城に戻った武士は身分を問わず人を治し、やがて藩お抱えの接骨医になったという。湯川の滝の淵にも出て、シンノコを抜くと恐れられた。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承の章、かっぱの伝説の項に記録がある。
- 地域
- 長野県茅野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ