ちくほくのしりこだまをねらうかっぱ
筑北の尻子玉を狙う河童
国内
未確認生物
- どんな話か
- 人のシリノコを狙う一方、捕らえられると膳椀を用立てると約束したと伝わる水の妖怪。
- 細部
- この地には二系統の話が伝わる。一つは、丹波島の橋を渡り終えた老人が小僧から預かり物を託される話である。包みの中身は鰹節に似た手触りで、老人は一本つまんでから残りを届けた。すると受け取り先で書き付けが出てきて、シリノコ四十八とあった。食べたぶんの埋め合わせに、老人自身の尻子玉が抜かれてしまったという。もう一つは水辺の話で、馬を洗っていると馬が驚いて家まで駆け戻り、尾に何かがしがみついていたので石臼に繋いだ。命乞いの見返りに膳椀を用立てると持ちかけられ、大橋の上から入用の数を書いて投げ込む約束を交わす。何度も借りたものの、壊した椀をそのまま返してからは応じてもらえなくなった。
- 広まり方
- 1990年刊の『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』第12編口頭伝承の水の伝説、かっぱの伝説に四例が記録されている。
- 地域
- 長野県筑北村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ