わかさのうごかぬかんのんとかじのたたり
若桜の動かぬ観音と火事の祟り
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 中原集落の観音さんには、盗もうとした者や移設しようとした者を拒む不思議な力があるとされた。
- 細部
- 中原集落で祀られている観音さんには、動かそうとする者を拒むような不思議な力があると語り伝えられている。かつて盗み出そうとした者があったとき、像は急に重くなって一歩も動かせなくなり、あきらめて元の場所へ戻すと嘘のように軽くなったという。小学校の校庭を整備するために移設が必要になったときも、引き揚げに使うロープが幾度も切れてしまい、僧侶を何人も招いて拝んでもらってようやく動かすことができたと伝わる。さらに、観音さんより高い位置に建てられていた伝染病患者の隔離病棟が火事の飛び火で全焼した際には、観音さんより高い場所に建てたことを嫌われたのだと集落で噂されたという。
- 広まり方
- 1973年の『因幡若桜の民俗―鳥取県八頭郡若桜町栃原・中原・加地―』所収、東京女子大学史学科民俗調査団の報告「八 口承文芸」に記録がある。
- 地域
- 鳥取県若桜町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ