くれしのたきつぼからもどるかんのんぞう
呉市の滝つぼから戻る観音像
国内
未確認生物
- どんな話か
- 火事で観音堂が焼けた際に行方の知れなくなった本尊が、二年後の夏、近くの滝つぼで黒く変じた姿で見つかったという。
- 細部
- 火災によって観音堂が焼け落ちたとき、本尊であるはずの観音像だけがどこを探しても見当たらなくなってしまった。村人たちはやむなく堂だけを建て直したものの、肝心の像を欠いたまま安置できずにいた。それから二年が過ぎたある夏の日、堂の近くの滝で水遊びをしていた子供たちが、滝つぼの底に沈んでいた観音像を見つけ出したという。長らく水に浸かっていたためか像の色はすっかり黒ずんでいたが、こうして本尊は土地の人々のもとへ戻された。焼け跡から消えた像が、水の中でひそかに在り続けていたと受け止められた話である。
- 広まり方
- 1989年の『広島民俗』所収、太刀掛祐輔「呉地方の民話二河観音堂の仏像」に記録がある。
- 地域
- 広島県呉市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ