わじまのかにによるだいじゃたいじ
輪島の蟹による大蛇退治
国内
未確認生物
- どんな話か
- 旱魃の田に水を引いた者に娘を嫁がせる約束をしたが、正体は大蛇で、飼っていた蟹の恩返しにより退治されたという譚。
- 細部
輪島には、旱魃で干上がった田や堤に水を引いてくれる者があれば娘を嫁がせよう、あるいは婿にしようと口にしたところ、その晩のうちに大雨が降って水が満ちるという話が複数残る。水を引いた者の正体は淵に棲む大蛇で、約束のとおり娘のもとへ婿入りしようと家に押し入り、家屋やその中の娘を幾重にも巻き締める。ところが、娘や女中が日頃から残り飯を与えてかわいがっていた蟹が恩を返し、仲間を率いて大蛇をずたずたに切り裂いて退治する。
討たれた蛇の亡骸や骨が落ちた場所は、笠原にある親池をはじめとする池や、七つ島と呼ばれる島々になったと伝えられ、水利をめぐる人と大蛇の駆け引きに、小さな蟹が恩返しで決着をつける構図が各話に共通している。
- 広まり方
- 1990年の『加能民俗研究』所収、藤島秀隆「能登の蟹報恩譚」に記録がある。
- 地域
- 石川県輪島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ