かねのせい
金の精
国内
未確認生物
- どんな話か
- 富を願って娘を差し出した男の前に金の精が現れ、宝のありかへ案内したが、辿り着くと宝は消えていたという。
- 細部
- ある男が、我が子を犠牲にしてもかまわないから富を得たいと氏神に願をかけた。すると間もなく、娘のひとりが命を落としてしまう。その初七日の夜、金の精と名乗る者が姿を見せ、財宝の隠し場所まで案内すると告げた。ところがひどい暴風雨に見舞われて道中が長引き、着いたときにはすでに宝は運び去られたあとで、代わりに「牟田尻の善助」という文字が書かれた菅笠が一つ、そこに残されていたという。男はこの笠を粗末にせず大切に扱ったところ、その心がけのおかげでのちに富を得たと伝わる。願った富そのものではなく、思いがけない品を丁重に扱った結果として福が回ってきた点が、この話の核心である。
- 広まり方
- 1950年の『民間伝承』に載る最上孝敬「家の盛衰」に記録されている。
- 地域
- 福岡県福津市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ