かねこいなり
金子稲荷
国内
未確認生物
- どんな話か
- 金子越前守のもとへ通った美女の正体は狐で、子を身ごもった後に東の窓を破って消えたため、越前守は伏見稲荷を勧請して祀った。
- 細部
金子越前守という人物のもとに、ある晩美しい女が訪ねてきた。越前守はしばらくこの女を留め置いていたが、次第に女に心を惹かれるようになり、やがて女は子を身ごもった。ところが女は、思えばずいぶん長い月日を過ごしてしまった、この子を産んだ後は京へ戻らねばならないのだと、涙ながらに打ち明けた。そして次の夜、赤ん坊の泣き声に驚いた越前守が女の寝間に駆けつけると、一匹の狐が東の窓を打ち破って逃げ去っていった。
女の正体を知った越前守はその後京へと上り、伏見稲荷から分霊を頂いて持ち帰ると、屋敷の庭に小さな祠を建てて祀ったという。これが今に伝わる金子稲荷であり、この出来事以来、金子家では東に窓を作らないという習わしが続いているという。
- 広まり方
- 新編埼玉県史 別編2(民俗2)(1986年刊)第十二章第二節、根津富夫による神の項に記録されている。
- 地域
- 埼玉県鴻巣市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ