かなやごさん
金屋子さん
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 製鉄の神である金屋子さんは血の穢れは忌むが死の穢れは忌まないとされ、鑪場の禁忌の基準になっているという。
- 細部
- 宍粟市に伝わる鑪(たたら)場の信仰では、金屋子さんという製鉄の神が穢れに対して独特の好みを持つとされている。血によるけがれは強く嫌う一方で、死そのものによるけがれは問題にしないと語られ、そのため作業場である鑪の柱に亡くなった人の体をくくりつけて置いても、神の怒りを買うことはないと考えられていた。血の穢れと死の穢れを同列に扱わず、片方だけを厳しく忌むという線引きは、鑪場で働く者たちが日々の作業の中で何を恐れ、何を恐れずに済むかを判断するよりどころになっていたと考えられる。製鉄という火と鉄を扱う危険な仕事に伴う独自のタブー観が、この神格を通して具体的な行動規範にまで落とし込まれている点が興味深い。
- 広まり方
- 1947年の『民間伝承』所収、石塚尊俊「鑪に於ける禁忌と呪術」に記録されている。
- 地域
- 兵庫県宍粟市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ