かなやごさん
金屋子さん
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 製鉄の神・金屋子さんは天降りの際に犬と蔦を嫌うようになった逸話を持ち、鑪へ女性を入れず出産時にも操業を休むとされる奥出雲町の言い伝え。
- 細部
- 奥出雲町(仁多郡)に伝わる製鉄の神・金屋子さんにまつわる話。金屋子さんが天から地上へ降り立った折、飼い犬に吠えたてられて追われ、とっさに蔦へすがって逃れようとしたところ、その蔦が途中で切れてしまった。かわりに藤づるをつかんだことで無事に逃げることができたため、以来金屋子さんは藤を好み、犬と蔦を嫌うようになったのだという。また金屋子さんは女神でありながら人間の女性をひどく嫌うとされ、たとえ誤ってでも女性を鑪の内部に入れると穴が詰まって操業に差し支えるとして、女人を固く遠ざけた。加えて家に出産があった場合は、生まれた子が女児なら3日、男児なら5日のあいだ鑪の火を止めて休ませる習わしがあったと伝えられている。
- 広まり方
- 1947年の『民間伝承』に掲載された、石塚尊俊「鑪に於ける禁忌と呪術」に記録されている。
- 地域
- 島根県奥出雲町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ