かみづつみ
紙包
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 龍宮城から神にもらった開封厳禁の紙包で故郷に戻った男が、変わり果てた村を前に開けてしまい老いて死んだという。
- 細部
- 南風原町与那覇村の男が龍宮城で手厚くもてなされたものの、故郷が恋しくなり神に帰郷を願い出た。すると神は、人間界ではすでに三十三代もの歳月が流れていると告げたが、男の願いは変わらず、神は一つの紙包を授けた。これを携えて歩けば行く先が道となり故郷へ帰れるといい、もし故郷に居場所がなければ、この紙包を持って戻ってくれば再び迎え入れるとも告げられた。ただし紙包を絶対に開けてはならないと固く戒められた。男は紙包を手に故郷へと戻ったが、そこには知った顔もなく、家も家族も見る影がなかった。呆然とした男は桑の杖を地面に突き立てて座り込み、ふと思い出して紙包を開けてしまう。すると中から一束の白髪が現れて男の体にまとわりつき、男はみるみる老いてそのまま枯れるように息絶えたという。男が最期を迎えた丘は穏作根嶽と呼ばれている。
- 広まり方
- 2003年の『沖縄県立博物館紀要』に掲載された園原謙「大正時代における沖縄県の文化財指定関連の行政文書について」に記録がある。
- 地域
- 沖縄県南風原町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ