かみさま
神様
国内
未確認生物
- どんな話か
- 怒った神様が牛の姿となって島人をさらう来間島の伝えで、儀礼の中断が島の衰退やニーの国への連れ去りの原因とされている。
- 細部
- 来間島に伝わる神様の話は複数ある。ひとつは、ナガピシという場所で神様と話し合いをしていた頃には来間は大いに栄え、人が増えたため下地島へ分かれて住むようになったが、のちにヤーマス・ウガンという祭祀が絶えたことで神の怒りを買い、神様が牛やカニガズの姿をとって島人を海底のニーの国へ次々と連れ去り、島は人が減って無人同然になったという。もうひとつは、ウプ・プーイという祭りを役人の命で中止させられたことに怒った神様が牛と化して島人をさらったが、二人の力自慢がその牛を捕らえて桑の木につなぎとめた話である。怒った牛はその木を引きずるようにして逃げ出し、木自体は漲水御嶽の前あたりに打ち捨てられる形になっていた。近所の女の子に尋ねると、父が鼻が痛いと言って寝込んでいるというので行ってみると、まさに牛の姿の神様であった。二人が鼻に通した綱をほどいてやると、神様は村を元通りにし、どの家の持ち物かを記した白い紙を各戸に貼ってまわったという。
- 広まり方
- 1986年の『国立民族学博物館研究報告別冊』所収、松井健「儀礼と口承伝承-宮古群島来間島の事例を中心に-」に記録がある。
- 地域
- 沖縄県宮古島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ