いずもさんのゆらい
出雲さんの由来
国内
未確認生物
- どんな話か
- 道に迷った旅人を助けた家に夢枕で神様が現れ、家の外にお宮を建てさせて福を授けたという由来譚。
- 細部
- 日露戦争が終わった翌年の明治三十九年、青森県上北郡の中村常太郎という人物が出雲大社へ参詣する途中で道に迷い、江刺家に住む森越仁太郎氏の父・春松氏の家にたどり着いた。暮らし向きが楽ではない中、春松氏は方々から工面した金を持たせて中村氏を送り出してやったところ、出雲から帰った中村氏が礼にお札を置いていった。はじめ家の中に祀っていたが、ある晩夢枕に神様(大黒様)が現れ、「ここは煙たくてかなわないから、せめて小さなお宮でよいので、家の外に構えて祀ってほしい」と告げた。言われたとおりにお宮を建てたのち、一生懸命働くうちに家には少しずつ貯えができていったといい、このお宮が「出雲さん」と呼ばれるようになった。
- 広まり方
- 1988年の『民俗採訪』所収、国学院大学民俗学研究会「岩手県九戸郡九戸村 イタコ・祈禱師ほか」に記録がある。
- 地域
- 岩手県九戸村
- 年代
- 明治
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ