かみがさんばをきらうわけ
神が産場を嫌うわけ
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- アジャセ王が父を恨み自らも病んだ故事にちなみ、出産後20日は神域に立ち入らない禁忌を伝える由来譚。
- 細部
- 鮎川町に伝わる由来譚である。アジャセ王とその妃イイダキ夫人にはなかなか子が授からなかったが、神のお告げどおりに鬼を討ち取ったところ、ようやく妃は身ごもった。ところが剣の切っ先を下向きに立てたままお産をしたために、生まれた子どもは指が一本欠けていたという。成長して太子となったアジャセ王は、これを父王のせいと思い込んで恨みを抱き、牢に閉じ込めて死なせてしまう。すると自らがハンセン病を患い、母イイダキ夫人が膿を舐めて看病したことでようやく快復した。この一件に懲りたため、神は出産の場を嫌うようになったのだと語られ、産後20日を過ぎない者は宮の境内へ足を踏み入れず、親類であっても神域に立ち入れば罰を受けるとされている。
- 広まり方
- 1940年の『民間伝承』誌に瀬川清子が「神が産場を嫌うわけ」と題して記録している。
- 地域
- 福井県福井市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ