かいいやしき
怪異屋敷
国内
未確認生物
- どんな話か
- 拝領した屋敷に棲みついた大入道が立ち退きを迫るが、祀ってもらう約束と引き換えに屋敷神として守護を誓ったという話。
- 細部
昔、新坂通台町五番丁の南側東角にある屋敷を拝領した侍が、そこにひとりで暮らしていた。ある夜、座敷に横になっていると庭先のほうから呼ぶ声が聞こえる。障子の隙間からのぞくと、軒よりも高い大入道が立っており、「ここは昔から自分の屋敷だ、早く立ち退け」とわめいた。主人が「殿から拝領した我が屋敷だ、お前こそ立ち去れ」と言い返すと、大入道は「わしを粗末に扱ったのでここに住み着く者がいなかった。
祭りの日に神酒や供物を供えて厚く祀ってくれるなら、代わりに守護してやろう」と告げて姿を消したという。翌朝屋敷の一角を調べると、老いた梅の木の下に小さな祠があり、それが前夜の大入道が屋敷神として棲みついていた祠だったのだろうと考えられた。当時この屋敷は今泉孫八郎の持ち物であったという。
- 広まり方
- 出典は『宮城縣史 民俗3』(1956年)の妖怪変化・幽霊「事例篇」。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ