かいい
怪異
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 東寺の塔の脇塀にある猫瓦は婚礼や葬列を避けて通ると伝わる話と、牛や狐が宮中に迷い込むなど朝廷で記録された数々の怪異を伝える。
- 細部
- 京都の東寺にある塔の脇塀には、巴瓦の一枚が猫の姿をかたどったものとして知られており、その瓦のある場所には嫁入りの行列や葬式の行列、それに猫そのものを通してはならないという言い伝えがある。もしこれを破って通してしまうと、何らかの怪異が起こるとされてきた。もう一つは朝廷内で記録された怪異の数々で、ある官人の牛が役所の建物の中に入り込み、あろうことか内裏の座席にまで上って寝そべってしまったため、これは重大な怪異であるとして、牛の身柄を陰陽師のもとへ送り届けたという記録が残る。このほかにも、黄色い牛が外記庁に入り込んで築地塀の上によじ登った例、牛が陣座に上がって畳を食べてしまった例、野狐が大納言の朝の座に居座っていた例、大極殿の楼閣の上で犬がひとしきり吠え、烏が数百羽も群がって飛び交った例など、動物にまつわる怪異がいくつも書き留められている。いずれの場合も、結局は特段の凶事につながることはなかったという。
- 広まり方
- 日本随筆大成第二期1974年収録、林自見「雑説嚢話」、および日本随筆大成第三期1976年収録、石川雅望「ねざめのすさび」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ