かいちゅうよりあがりそうろうもの
海中より上り候物
国内
未確認生物
- どんな話か
- 享保11年、舞鶴沖の海中から鳩に似た頭を持つ奇妙な生き物が浜に打ち上げられたという記録。
- 細部
- 享保十一年二月二十五日、舞鶴の海中から見慣れぬ生き物が浜へ打ち上げられたという。頭は鳩を思わせる形で一尺ほどの長さがあり、胴回りは五尺に及んで腹面には赤白の斑があったと記録されている。歯は口の奥深くまでびっしりと並び、背中を覆う甲羅は骨組みのような筋が浮いた唐傘に似た質感で、色味はタバコの葉を思わせるものだったという。胴の幅はおよそ三尺、そして鰭は硬くなく柔軟であったと書き残されている。この生き物が浜へ上がる前の晩には、海の底からうめくような声が響き、その声はおよそ一里四方にまで届いたと伝わる。翌日になって、その正体である死体が波打ち際に打ち上げられているのが見つかったという。
- 広まり方
- 続日本随筆大成別巻1982年掲載の本島知辰『月堂見聞集』(中)に記録がある。
- 地域
- 京都府舞鶴市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ