かいびょうこたばば
怪猫小太ばば
国内
未確認生物
- どんな話か
- 堂に集う猫の唄から正体が知れた老婆が、実は化け猫で、六部と若者に討たれたという話。
- 細部
諸国を巡る六部が根津村の長命寺大日堂に籠もっていると、子猫が群れ集まって騒がしく鳴き交わした。耳を澄ますと、国分寺の小太ばばが来なければ踊れないという文句である。やがて嵐とともに大きな猫が現れ、子猫たちと踊り狂った。六部が仕込み杖で突くと、その猫は血をこぼしながら逃げていった。翌日、小太ばばとは門前の小太郎の家の老婆のことだと知れ、訪ねてみると老婆は足を痛めて臥せっているという。
六部が薬師に祈って法力を得たうえで乗り込むと、老婆は猫の本性を現して尾野山へ逃げ込んだ。家を検めると縁の下から老女の白骨が出たといい、入れ替わりが露見する。小太郎は薬師に願を掛け、六部の助けを得て尾野山で怪猫を仕留めた。国分寺の裏には六部の石塔が今も立ち、小太郎屋敷という地名も残るという。
- 広まり方
- 1987年刊の『長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承』第12編口頭伝承、細川修・松本清人による世間話の章に収められている。
- 地域
- 長野県上田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ