かいび
怪火
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 明治初め、ある家で次々に物が燃える怪異が続き、狸を怒らせた祟りだといわれ一家は衰えた。
- 細部
- 明治五、六年ごろのこと、徳島市南仲之町のある男の家では、家財が次々と燃え上がる不可解な出来事が続いた。消し止めようとすると今度は別の場所に燃え移るという有様であったが、不思議なことに火が消えたあとを見ても燻った跡や焦げ跡はまったく残っていなかったという。この怪異は三、四か月ほど続いたのちに自然とやんだが、この家の主人がふだんから狸を使って遊んでいたために狸を怒らせてしまったのだろうと噂され、まもなくその家は衰えて滅んでしまったと伝えられている。
- 広まり方
- 『郷土趣味』1921年掲載の長尾楓窓「妖怪に遇ふた人」に記録されている。
- 地域
- 徳島県徳島市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ