かえるいし
蛙石
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 腰掛けると自殺したくなるという大阪城下の蛙石と、鳥や虫を飲み込むように口を開閉する生野区の蛙石が伝わる。
- 細部
- 大阪城下にある蛙の形をした石に腰を掛けると、なぜか自分の命を絶ちたくなってしまうといい、実際に自殺した者の下駄が決まってこの石の前にそろえて置かれていたという。ある山の僧侶がこの石を供養して他所へ捨てたところ、一夜のうちにもとの場所へ戻ってきてしまったため、以来しめ縄を張って祀るようになった。生野区の林寺村にある別の蛙石は、その上に鳥や虫がとまると石の上部が口を開くように二つに割れ、鳥や虫を中へ飲み込んでからまた元通りに戻るといい、その様子がまるで蛙が獲物を飲み込むかのようであることから同じ名で呼ばれ、殺生石とも称されている。
- 広まり方
- 1932年の『郷土』所収、今村勝彦「岡山の石」、および1976年の『日本随筆大成第3期』『日本随筆大成第二期』所収、著者未詳「浪華百事談」、菊岡沾凉「諸国里人談」に記録がある。
- 地域
- 大阪府大阪市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ