かぶそ
かぶそ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 黒部市の笠破・尾山・田籾には、人を化かしたり物を奪ったりするかぶそ(かわうそ)にまつわる話が複数伝わる。
- 細部
黒部市には、かわうその化け物とされるかぶそにまつわる話がいくつも伝わっている。笠破では、お年寄りが通りかかると子供の姿をして現れてからかい、また道端で休んでいた男には女の姿で声をかけてきたことがあった。よく見るとその姿には下半身がなく、正体はかぶそだったと分かったという。ほかにも、人を追い越していったはずの姿が、実は袖だけが白くなって道に立ち尽くしていたという話もある。
尾山では、町へ買い物に出て油揚げなどを求めて帰る途中、いつの間にかかぶそに中身を取られてしまうという噂があった。田籾では、湧き水のそばで馬をつなぎ、水を汲もうとしていたところ、馬が急に跳ね上がって木の根の枝を折り、そのまま逃げ出してしまったことがあった。その夜、かぶそがやってきて、折れた枝は自分の片手なので返してほしいと申し出て、今後は村へいたずらをしないと誓ったので、枝を返してやったという。
- 広まり方
- 1994年の『とやま民俗』所収、内山久子「昔話」に記録がある。
- 地域
- 富山県黒部市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ