かぶそ
かぶそ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 川や杉林に棲むという妖怪かぶそにまつわる、河内町に伝わる目撃談や戒めの言い伝えの数々。
- 細部
河内町ではかぶそという妖怪が語り継がれている。ムラ境の寂しい杉林にある冷たい湧き水は、子供が水を飲みに行って事故に遭ったり迷子になったりしないよう、大人たちが「あそこにはかぶそが出る」と言い聞かせる場所だった。実際に川辺で足が急に重くなり引っぱられるような感覚を覚えた者や、朝まだ暗いうちに猫よりひと回り大きな生き物が川縁をせわしなく動き回り、近づくと川に飛び込んで消えるのを見た者もいるという。
昭和25年頃には、雨の夕暮れに火葬場の付近でゴザボウシをかぶり裸足で歩く少年を見かけ、知り合いだと思って声をかけても返事がなく、翌日本人に尋ねると心当たりがなかったという話も伝わる。化け物は履物を履かず道の真ん中を歩かないとされる。また、厩の2階に棲みついて物音を立て、家の者に亡くなった嫁の霊かと勘違いさせたこともあったという。
- 広まり方
- 1996年の『常民』所収、中央大学民俗研究会「石川県石川郡河内村 調査報告書」に記録がある。
- 地域
- 石川県白山市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ