かぼそ
カボソ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 多度津のカボソは人を化かして野壷に落とす一方、魚を取ってきたり漁に起こしてくれたりと、いたずら好きだが憎めない存在として語られる。
- 細部
- 多度津町の高見島にはカボソと呼ばれる化け物にまつわる話が数多く伝わる。ある人の父は酒を飲んで帰る道すがら、迎えに来た奥さんの姿に化けたカボソに導かれ、気づけば野壷に入れられていたという。一方で悪さばかりするわけではなく、あるお婆さんが谷川で魚を取ってきてほしいと頼むと、カボソは実際に泳いで魚を捕まえてきてくれた。縄目筋と呼ばれる場所では櫓を漕ぐような音や火が現れ、一丈ほどの僧侶姿の妖怪が立っていたこともあり、これもカボソの仕業だとされる。ナコチという屋号の家のお婆さんや池田屋のおっさんも、たびたびカボソに魚を届けられたり、「オッサン」「オハヨウ」と声をかけられて漁に起こされたりしたという。六社さんの下の大木ではカボソに化かされることがあるが、煙草を一服すれば姿が消え、女性であれば訪ねる先の人の名を呼べば正気に戻ると伝えられている。
- 広まり方
- 1990年から1993年にかけての『香川の民俗』に石崎洋司・敬子、西山市朗がそれぞれ発表した高見島の伝承に記録がある。
- 地域
- 香川県多度津町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ