じゅんれいむすめ
巡礼娘
国内
未確認生物
- どんな話か
- 雨宿りから息子の嫁になった巡礼娘の障子の影が蛇だったため、暇を出された嫁は川に身を投げ大蛇と化した。
- 細部
釜無川下流の浅原村に、親子三人で暮らす家があった。ある年の夏、一人の巡礼の娘が雨宿りをさせてほしいと訪ねてきて、そのまま家に留まることになった。娘はやがて息子の浅吉と夫婦になったが、二、三年ほど経ったある夜、行燈の明かりで障子に映った妻の影が、人間の女性のものとはとても思えない姿をしていた。これを見た家族はすっかり恐ろしくなり、嫁に暇を出すことにすると、嫁のほうもそれを承知したという。
暴風雨の日、嫁は台所の釜の蓋を譲り受けると、釜無川の濁流の中にそれを投げ入れ、自らその上に飛び乗った。すると嫁の体はそのまま大蛇の姿に変わり、そのまま姿が見えなくなってしまった。すると、それまで荒れ狂っていた洪水は急に引いていき、以後この川で水害が起こることはなくなったという。沿岸の人々はこの出来事を恐れて、しばらくの間釜を使うことを避けたため、この川は釜無川と呼ばれるようになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1961年の『甲斐路』に竹川義德が記した「甲州の伝説2 釜無川」に収められている。
- 地域
- 山梨県南アルプス市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ