じょうげんむし
浄元虫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 縛られたまま葬られた悪僧の怨みが、人の姿をそのままかたどった虫になって湧いたという話。
- 細部
- 一つの話では、浄元という僧が貴重な箱を盗んだ咎により、その箱を抱えさせたまま縄をかけられ土に埋められた。残された怨みは虫となって現れ、僧が縛られて前に箱を抱えた姿そのままの形をしていたという。もう一つの話では、剃髪して浄元と名乗った浪人が、宿を貸した旅人を次々に殺めて財を奪っていた。悪事が露見して柿の木につながれ、七日のあいだ首をさらされる。木の根方へ埋めた死骸のあたりから人の顔に似た虫が数多く湧き、人々はこれを浄元虫と呼んだ。
- 広まり方
- 1923年の『郷土趣味』に載る清水時顕「人が虫になった話」と、1975年刊『日本随筆大成』第一期の西村白鳥『煙霞綺談』に見える。
- 地域
- 滋賀県大津市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ